【大阪市生野区】家族で通える歯医者さんへ

ふるかわ歯科
古川 尊寛 院長
(大阪市生野区)

calendar_month公開日:2024.02.29 | 更新日:2024.05.02

戸建てが多くファミリー中心の住宅街である大阪市生野区の巽地区で、地域に根差した頼れる歯科医院を目指し、2011年に開業された「ふるかわ歯科」。

高校生まで育った人情味あふれる土地柄が好きだったことから、約50年前にこの地で歯科医院をされていたお父様から継承し、「来院してくださる患者さんはみんな家族と同じ」という思いで、巽地区のホームドクターとして活躍されている古川 尊寛 院長にお話をお伺いしました。

インタビュー者
歯科経営アドバイザー 芝池 高之
大手歯科経営支援会社において数十年にわたり、数多くの歯科クリニックの経営戦略を立案・成功してきた歯科業界を隈なく知り尽くすアドバイザー。

■ オールマイティな歯科医院

今の時代、住宅街には必ずと言ってよいほど歯科医院があり、そのほとんどはどんな症状や年齢の患者さんでも受け入れているオールマイティな歯科医院です。オールマイティとは「何でもこなせる」という意味です。良く言えば万能、悪く言えば特長が無いということになります。

私の経験上、残念ながら後者の歯科医院が少なからず存在します。保険診療で患者さんの窓口負担が少なく、対処療法をして治療が終わる。その患者さんが再度悪くなって治療を受けての繰り返しで、なんとなく患者さんも納得しているというような事例があります。

ふるかわ歯科医院は、良い意味でオールマイティな歯科医院です。一般的な保険診療のほか、インプラント、矯正、根管治療、予防とあらゆる分野で専門医の水準の治療をされています。これは、先生が様々な知識と技術を深く理解され、そして患者さんの悩みをより多く解決してあげたいという気持ちを強くお持ちだからだと思います。

良いオールマイティな歯科医院を判別するには、
・画像を用いた、患者さんに判りやすい診断と説明
・それを踏まえて、治療後の完成形を提示して、治療を受ける患者さんと目標を共有
・完治後のメンテナンスを重視

をしているか。
少なくともふるかわ歯科医院は、当たり前にこれらのことを実践されており、安心して治療を受けられる歯科医院です。インプラント等特殊な治療も専門医ですので安心です。

大阪市生野区の家族で通える歯医者さんへ

古川先生が歯科医師の道を志したきっかけは何だったのでしょうか?

やはり、僕の父が歯科医師をやっていたことが一番大きいですね。
物心がついた頃には、父は歯科医師としてこの地域で診療をしていました。父から歯科の道へ進むよう言われたことはないのですけれど。

進路を決める時期に色んな職業のことも考えましたが、「歯科医師に向いているかもしれない」と思ったんです。手先を動かすことが好きで得意だったこともあって。大学の歯学部を卒業し、いくつか病院で経験を積んだあと、地域の皆様の暮らしに密着した父の診療スタイルを見て育ったこともあり、僕自身もこの巽地区で父と同じように「地域に根差した診療を行っていきたい」と思い、2011年に継承開業したんです。2023年でふるかわ歯科は50周年になりました。

ふるかわ歯科の得意分野は多岐にわたる

手先を動かすのが得意とのことですが、古川先生はどのような治療を得意とされていますか?

何でもできます!全てが得意だといってもいいですね。これだけに特化しているというわけではなく、診療の幅が広く、専門医に近いレベルで患者さんにご提供できていると思っています。オールマイティな歯科医師です!
患者さんが望まれる治療法が本当に最適なのか、それを判断するには様々な知識や経験がないといけません。「こうしてほしい」と言われたとしても、その先にどういうことが起こるのか、それを起こさないために「この治療法が最適」と提案しなくてはいけないのに、自分がわからない分野だったら、その問題に気付くことすらできません。もちろん、引き出しが多い方が自分にとっても患者さんにとっても絶対良いです。

例えば、「親知らずの抜歯」など他院では紹介状を出すような症例も、当院では対応が可能です。他の医院を紹介しなくても良いように、学会に参加し研修を重ねて準備しています。「診療の幅が広く、引き出しが多い」からこそ、多角的な視点で患者さんに合った最適な方法をご提案し、治療することができています。

しかし、中には先生が提案してくださった治療法を拒まれる患者さんもいらっしゃるのでは?そういう時はどうされていますか?

確かにそういう患者さんもいらっしゃいます(笑)
何か理由があってのことだと思うので強要はしません。こちらの提案に納得いただけない場合は、患者さんが望まれることをできる範囲でやるようにしています。

でも、こちらが提案する内容に同意いただける方がほとんどですね。患者さんにとってプラスになる提案をさせていただきますが、基本的には患者さんのご意向が最優先です。

しっかりした説明と短期間の治療

古川先生が診察をする上で大切にされていることは何ですか?

必要なことをしっかり説明した上で、治療の質を最優先したうえで、なるべく短期間で治療が終われるように効率の良い治療計画を立てるように心がけています。
もちろん、ただ早ければ良いわけではありませんが、正直なところ、要領の良い先生と要領の悪い先生では、同じ治療をするにしても2~3倍かかる時間がかわってくると思います。むし歯治療の1本や2本くらいなら大差はないですが、治療が複雑になればなるほど、その先生の技量次第になってしまうんです。技術的な面なので得意不得意もあるでしょうし…。

要領の悪い先生を私たちが見分けることってできるのでしょうか?

パッと見ただけではもちろんわかりません。本当は行く前に気付けたらいいんですけど、難しいと思います。
しいて言えば特に説明もなく、1歯の根管治療などに2ヶ月も3ヶ月もかかる医院は考え直したほうがいいです。普通なら数回で終わる治療ですから。患者さん自身が全然通えてなくて数ヶ月かかってしまうのは別ですよ。たまに「根管治療が何回行っても終わらないから、こちらに来ました」と、うちの医院に来られる患者さんもいらっしゃいます。

矯正も同じですね。子どものⅠ期治療に関しては生え変わりまで時間がかかるので、4~5年は普通なんですが、大人の矯正の場合は、何年もかかるわけじゃないので、長いなと思ったらセカンドオピニオンも必要かもしれません。

インプラント専門医としての想い

古川先生はインプラントの専門医の資格をお持ちですが、専門医を目指されたのはいつ頃だったのですか?

勤務医時代に色々なスタディグループに所属していました。そこで色んな分野の勉強をしていたんですが、その中でインプラントについて詳しく知り、興味を持って資格を取ろうと思いました。なので、目指そうと思ったのは開業する前くらいですね。
何か大きな資格を持っている方がいいと思うようになり、認定医の資格だけでなく、その上の専門医の資格を取得しました。
今は、歯の根の治療である歯内療法学会専門医の取得も目指しています。

インプラント治療は「人工の歯を埋め込む」という、患者側からすると怖いし難しいという印象があります。インプラント治療について詳しくお聞かせいただけますか?

歯がなくなってしまった時どうするかの選択肢としては、入れ歯・ブリッジ・インプラント・状態によっては歯牙移植の中から選んでもらわないといけないわけですけれど、例えばブリッジは、なくなった歯の両側の健康な歯を削らないといけない。若い方の場合、これから先の長い人生で、後々のメンテナンスが大変なんです。削った歯ももちろん弱くなってしまいますし、永久にブリッジが使えるわけではなく、絶対に途中で取り替えないといけないです。隙間のケアもとてもめんどくさい。なので、若い方ほどインプラントをオススメしたいです。

インプラント治療はどんな風にするのかということですが、まずチタン製のネジを歯茎の骨の部分に埋め込みます。これが歯の根っこの部分に該当します。その上に差し歯の土台をかぶせます。そうすると、元々ある骨がネジの部分を自分の骨だと勘違いしてくっつこうとするんです。徐々に骨に密着していく感じです。チタン製のものは特に骨に馴染みやすいんで、2~3ヶ月くらいでガチガチに固まってくれます。その後、土台を乗せてその上に歯を入れれば1本1本きちんと支えてくれる歯の完成というわけです。歯はネジをまわすと取り外しができるので、どうしても掃除が必要な場合は外したりもします。

どうしても掃除が必要な時というのは、歯肉に炎症が起きていたり膿がたまっていたり、元々歯周病だった人は同じようになりやすいです。でも、きちんとメンテナンスを受けている人は、そうそうなるものではないです。
「インプラントにしたからもう大丈夫だ!」と、メンテナンスにも来なくなってしまう人ほど、その後のトラブルが起きやすいと思います。

保険適用外なので、費用は大体35万円~の値段がかかりますが、若い方だったら費用以上の価値はあります。ブリッジにして繋いでいる部分がダメになってしまったら、あとは入れ歯しか方法はなくなりますから…。そういうメリット・デメリットも全て、患者さんには事前に画像などを使ってご説明いたします。今の歯の状態、今後どうなるのかをしっかりご理解いただいた上で、どうすればご自身にとって最適なのか判断していただけたらと思います。

インプラントや矯正など、常に進化し続ける医療の世界ですが、先生はお休みの日はどのように過ごされていますか?

学会や研修、勉強会がある時はそれに参加しています。所属する学会で講師として立つこともありますね。

歯科医療の技術やデジタルテクノロジーの進化は目覚ましいです。実際に、父が診ていた50年前の歯科医療と今の歯科医療では全く異なっています。今後もどんどん進化していくことでしょう。その時代に合った最先端の医療を、最先端の機器を使って提供できるよう、継続していきたいと思っています。
特に何もない時は、近所を散歩したり趣味のテニスをして体を動かしています。

歯医者さんからの意見も聞いてみます

こんな患者さんは困る!ということはありますか?

一番困るのは約束を守ってくれない患者さんですね。
キャンセルの連絡をくれる患者さんは良いんですが、何の連絡もなく来ない患者さんが一定数おられます。特に、ネットからの予約の方が多いのですが、他の患者さんにも迷惑がかかるため、直前になってしまってでも良いのでキャンセルの連絡はいただきたいです。

あと、今は色んな知識を得てから来られる患者さんも多いのですが、ご自身のケースに適用されない内容を主張される方が多く、それが正しい!と思い込んでおられて…。頑なに反発されることもありますが、最適な治療法をご提案させていただいているので、素直に聞いていただけたら嬉しいなと思うことはありますね。患者さんが損をするようなご提案はしません!

歯医者さんが考える良い歯医者の見分け方

信頼できる良い歯科医院さんに行きたい!と思われている患者さんに向けて、メッセージを

無茶なものは難しいですが、患者さんの要望にしっかり応えることができるところは良い歯科医院さんだと思いますね。患者さんがどういう風にしたいか、どう治したいかと思われていることに対してきちんと結果を出せること、しっかり満足してもらえることが一番だと思います。

正直なところ、信頼できる良い歯科医院さんを見つけるのは難しいと思います。ほんと、出会い次第というか運というか…。そんなこと言ってしまってはダメなんですけど(笑)
でも、どこの医院さんに行ったとしても、「自分はこうしたい」という思いはきちんと告げるべきだと思います。モヤモヤしたまま治療してもらっても、絶対に良いことはありません。患者さんご自身の思いを汲み取ってくれるかどうかは、その先生の技量次第ということになるので、その段階で判断して別の医院に行くのもアリじゃないでしょうか。
先生がしっかりされている医院は、スタッフの方もきちんとされていることが多いので、受付の段階で、もし違和感を感じるようであれば、それも判断材料のひとつだと思います。

ホームページもしっかり運用されている医院も信用できますね。このホームページ、いつの時代のものだろうと思うようなところをたまに見かけますが、患者さんの利便性を考えれば、そこはしっかりしておくべきだと思います。
医院へ行かれる方はご近所の方ばかりではないですし、情報が古いと不安にもなりますしね。

歯科医院のイメージって、やっぱり未だに「怖い」「痛い」「嫌な音」なんだと思うんです。でも、これらは歯に異常が起こった時にしなくてはいけないことなんですよね。
昔と違って、今は痛くないし怖くないんですけど…。

だからこそ、予防歯科って大事なんです。こういう思いをしなくて済むように、事前に歯の管理をしっかりすることで、歯だけじゃなく体も健康でいられる。行くのは面倒だと思われるかもしれませんが、ご自身の健康のためにも、ぜひ歯科健診へ足を運んで欲しいと思います。
そして、自分の健康管理を任せられる歯科医院さんが見つかりますように!

この記事の監修歯科医師
古川 尊寛 院長

古川 尊寛 院長(ふるかわ歯科)

大阪市生野区/南巽駅 1番出口より徒歩3分

愛知学院大学を卒業し、大阪歯科大学附属病院総合診療科勤務などの様々な経験を経て、2011年に父より継承開業。1973年の開業以来、地域に根差した高い医療を提供しており、2023年で50周年を迎えました。根管治療・歯周病・インプラントなど、多くの修学実績を持ち、インプラント専門医の資格も習得。マイクロスコープ、高精度3Dスキャンなど最新技術を駆使し、地域に根ざした抜かずに守る「見える」治療を目指しています。

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施設情報

医院名 ふるかわ歯科
所在地 大阪府大阪市生野区巽東2丁目11-23
連絡先 06-6752-4130
最寄り駅 南巽駅 1番出口より徒歩3分
公式サイト https://furukawa-dent.com/